徒然(インスリノーマと言われた愛犬)

日々思う事、ひとりで辛い事。

今日は調子が悪い。

夜中のごはんは食べてくれて、朝は元気にしてたのに、夫が散歩に連れて行き、後暫くして様子を見にいったらぐったりとしていました。

いそいで口元にはちみつを擦りつけたけど食べたものの今日は全然回復しない。

体の痙攣が続き目に力が無い。

 

インスリノーマとは、

 

膵臓には内分泌と外分泌の2つの機能があります。内分泌の機能は主に血糖値のコントロールを行うインスリン(ホルモン)などを血液中に放出すること、外分泌の機能はタンパク質やでんぷん、脂肪などの消化を助ける膵液(消化液)を膵管という管でつながった十二指腸に分泌することです。
インスリノーマは、膵臓の内分泌の細胞のなかでインスリンの分泌を担うβ(ベータ)細胞にできる腫瘍で、インスリンを過剰に分泌してしまうことで主に低血糖の症状が起きるまれな病気です。犬のインスリノーマはほとんどが悪性で、発見された時点で周囲組織(所属リンパ節や肝臓など)に転移している場合が多いです。
正常な膵臓であれば、血糖値が下がるとインスリンの分泌はおさえられ、血糖値はそれ以下にはなりません。しかしインスリノーマがある膵臓は、血糖値が低下している場合でもインスリンを分泌し続けてしまい、低血糖が発生します。一般的に血糖値が70mg/dL以下になると低血糖と診断され、60mg/dL以下になると低血糖の症状があらわれ始めます。注意しないといけないのは、インスリノーマ=低血糖ですが、低血糖=インスリノーマではないということです。低血糖を起こす原因はさまざまあります。低血糖がある場合は、(もちろんインスリノーマも含めて)総合的に検査を行って診断をつけていくと良いと思います。
インスリノーマは発見しにくい腫瘍です。初期の段階では超音波検査で確認できないことが多く、血液検査(血糖値、インスリン濃度)やCT検査などを行うことで精度が高まります。特にCT検査は、癌の大きさや転移がないかを高精度に診断することができます。手術などを含めた今後の治療方針を立てる場合に有効な検査だと思います。
インスリノーマは悪性度が高く、完治が難しい病気です。病気を受け入れて、ご自身の犬が一番幸せだと思う治療を専門家とよく相談をして、余生を過ごすと良いでしょう。
症状
主に低血糖の症状がみられます。異常な食欲が出たり、ボーっとして元気がなくなり、体を触るといつもより冷たく感じます。ふらつき(特に後ろ足)が見られたり、筋肉の震えが起こる場合もあります。重度な低血糖が起きた場合は、よだれが出たり、失神したり、けいれん発作を起こしたりします。慢性的で長期的な低血糖に慣れている犬では、空腹や食事後、興奮、運動などによってさらに低血糖が進んだときに症状が現れる場合が多いです。